初心者のための音楽理論 ~その6 マイナー・スケールについて~
こんばんは。
更新がご無沙汰気味なのは、ものぐさなので悪しからず(笑)
そんなわけで、今回はマイナー・スケールについてのお話です。
ですが、その前に…
まずはメジャー・スケールについてのおさらいです。
若干の説明不足があったと思いますので補足しますと、メジャー・スケールとは長調(つまり明るいキーの事ですね)の元になっているスケールの事を差します。
のちのち詳しくやりますが、コードという言葉をどなたも小耳に挟んだ事があるかと思います。
コードとはざっくりと説明すると、伴奏に使われている和音の事です。
キーがCとは、Cメジャー・スケールの音を使ってコード(伴奏)、そしてメロディ(歌)が構成されているという事です。
分析してみるとわかるのですが、ドレミファソラシの7音の組み合わせで音楽は作られているのです(もちろん、例外はありますが…)。
作曲は複雑で難しく、特別な才能のある一部の人にしか出来ない特殊技能だと思われている方も、せいぜい7音の組み合わせに過ぎないのだ、と理解されれば作曲へのハードルはだいぶ下がるのではないでしょうか?
そんな楽曲の大本となる部分を今まで、学んでいたわけですね。
単純に長調は明るい、短調は暗いという解釈で概ね問題ありません。
これまではメジャー・スケール、つまり長調の核となる部分を鍵盤で弾く練習をしていました。
今回からは短調の核となるマイナー・スケールについてです。
メジャー・スケールとは誰もが知っている、ドレミファソラシドの事でした。
ここで、唐突ですがドレミファソラシドを〈ラ〉から始めて〈ラ〉で終わってみましょう。
ラシドレミファソラ
と、当然このようになります。
はい、皆さん知らず知らずのうちにマイナー・スケールを弾いてしまいました。
そうなんです。
ドレミファソラシドを〈ラ〉から始めて、ラシドレミファソラと弾くとマイナー・スケールになるのです。
これは〈ラ〉から始まり〈ラ〉で終わるマイナー・スケールなのでAマイナー・スケールとなります。
Cメジャー・スケールとAマイナー・スケールでは使われている音は全て同じですね。
このように同じ音階の起・終点を変化させる事でメジャー/マイナーの両スケールを導き出せるのです。
この関係の事を〈平行長短調〉と呼びます。
鍵盤の起・終点を平行にずらした関係にあるのでこのような名前がついています。
それとは別にCメジャー・スケールとCマイナー・スケール、この関係を〈同主長短調〉と呼びます。
主つまり起・終点が同じであることから、このように名前がつけられています。
〈平行長短調〉
〈同主長短調〉
どちらも重要な概念となりますので、今のうちにしっかり押さえておいて下さいね。
さて、メジャー・スケールを12のキーで弾いたように、マイナー・スケールも12のキーで弾けるようになる必要があります。
マイナー・スケールの導き方は、メジャー・スケールの〈ラ〉に当たる音から始めて〈ラ〉で終われば良いと説明しました。
当然それでいいのですが、全12のキーでそれをやるのは結構な労力ですよね?
もっとラクにマイナー・スケールを弾けたらいいと思いませんか?
勘の良い方ならお気づきかも知れませんね。
そうです。
ホールトーン・スケールを使うのです。
メジャー・スケールを導き出したのと同様に、マイナー・スケールもホールトーン・スケールを使って導き出す事が可能です。
わざわざ、回り道をしてホールトーン・スケールを理解しか価値がここでも見いだせますね(笑)
今回は記事が長くなってしまったので、マイナー・スケールの導き方はまた次回にしましょう。
それではお疲れ様でした♪