初心者のための音楽理論 ~その2 音名の把握~
こんにちは♪
今回は音名について説明していきたいと思います。
前回、白鍵についての説明は終わりましたね。
ご存知の通り「ドレミファソラシド」です。
では黒鍵部分はどうなるのか?
という疑問が皆さん当然湧いてくると思います。
これは少々ややこしくなりますが、慣れてしまえばそこまで難しくないので一緒に頑張っていきましょう。
まずはシャープ(#)とフラット(♭)の説明から始めます。
これは任意の音を半音上げたり下げたりする場合に用います。
半音とは鍵盤1枚、隣の音の事です。
ちなみに、鍵盤2枚離れた音の事を全音と言います。
今回の重要ポイントですので、しっかり押さえておきましょう♪
例えば「ド」の音を半音上げたいとなったときに、ドにシャープ(#)を付けてあげます。
鍵盤だと「ド」から1枚隣の黒鍵、この音になりますね。
ドのシャープは「#ド」と表記されます。
ギリシャ数字だと「#Ⅰ」
アルファベットだと「C#」となります。
アルファベットの場合、#を右隣に書くので注意が必要です。
今度は「ラ」のフラット(♭)の場合を考えてみましょう。
フラットは半音、音を下げたい場合に用います。
ラのフラットは鍵盤のこの位置です。
表記の仕方はシャープの場合と同じように
「♭ラ」「A♭」「♭Ⅵ」
となります。
ここまで大丈夫でしょうか?
さて、「異名同音」という言葉があります。
呼び名は違うのに同じ音を指している、ということです。
鍵盤をみていただくと、わかると思うのですが「C#」と「D♭」は同じ音ですね。
同様に「G#」と「A♭」は同じ音です。
これらを鍵盤上に表すとこのようになります。
これで12音全ての音名が網羅できました♪
黒鍵は全て「異名同音」を持っている、ということがわかると思います。
ここからは理解に余裕のある方のみで大丈夫なのですが、半音関係にある箇所に異名同音がある事がおわかりでしょうか。
ということは、白鍵部分の半音関係にある箇所にも異名同音は存在する事になりますね?
つまり…
「B#」は「C」
「C♭」は「B」
「E#」は「F」
「F♭」は「E」
と、これらの音も全て異名同音の関係です。
これらの音はずっと先になるまで出てこない音なので、「そんなのもあったなぁ」といった感じで頭の片隅にでも留めておいていただければ大丈夫です!
今回は〈12音全ての鍵盤に音名のラベリングができる〉ということが目標です。
黒鍵部分の異名同音が少々難しいですが、慣れてしまえばスラスラ音名が出てくるようになるので、頑張って理解して下さいね♪
それではまた次回!